雇われからの離脱

  8月31日以降訪れていなかった勤務先に所用で顔を出してきた。

 

 たった1週間なのに、かなり久しぶりに行ったような感覚。

 

    7月の事件まではそれなりに全力を尽くしていた、と思っていた職場。

 

 わずか10日足らずなのに、もはや記憶の彼方へと忘却しつつある。

 

 離れてみて気付いた。

  自分は一生懸命仕事をしたふりをしていた、のだと。朝から晩まで、20時間いた日もあった。休みの日まで出てきたときも多かった。ここ数ヶ月はまともに休みをとった日は、定休の半分くらいだったんじゃないか。

 

 サービス残業はかなりした。退勤切ってから働くのも、やむをえないと思って働いた。ほんとはいけないと知っていたけど、そうしないと業務が絶対に回らないと分かっていたから。

 

 そもそも以前からあった、感じていた会社への矛盾を忘れるために。

  お師匠様のいいつけで、最低3年続ける、というのはある意味やめないための言い訳だった。

 

 本当は心の底では、随分前から離れたかったのだ。

 

 先の見えなさに、雇われという身分に。理不尽さに。

 

 それが、5月ごろから色々と出てきてはいたのだ。

 

 ただ、もしこれらの感情、見解を自ら受け入れていたら、何かアクションは変わっていただろうか?

 

 否、そもそも入社するスタートから採用する上司がそもそもおかしかったし(いつのまにかフェイドアウトした)、見極めきれずあせって入社した私も間違えていた。

 

 

 その結果なのか、天中殺現象としてパソコンを3回取り替え、3回壊れるという現象も発生。

 

 これまで、利益向上の為にコツコツと作ってきた表が、記録が全部見れなくなった。

(吸い出そうと思えば吸い出せたのだが、壊れた原因が私でない、人為的なせいだと知った瞬間に、わざわざ本社の人に手間をかけてもらってデータを復旧させてもらってここで働き続けるのが、あほらしくなってきた)

 

 ただ、結論からいうと、タイミングとして退職を選んで正解だと思った。

 

 本来は、何かがおかしいと思ったらすぐに逃げるべきなのだ。

 

 そうしないと。肝心なものを失ってしまうし、得られなくもなる。