海のイメージ

 

 

 

 大海のど真ん中にただ独り、ポツンと留まっている時は、周りの海、空始め世界がただただ果てしなく広いことしかわからない。そして孤独感。寂しさ。何をしていいいかも定まらない。おぼつかない、はかない自分の体しか頼るものはなく、他と区別する自分の形すら曖昧でもある。一度嵐が来れば呑み込まれてジエンド。

 けど、、、、、好奇心とわずかな勇気を元手にしてその位置からまず動いてみる。乗っている船のエンジンを起動させ、その感性、センスで気のむくとき、気のむくまま踏み出してみる。
 その一歩はとても小さくてもいい。まずは、一ミリくらいでも。。少しずつ。。。

 それができたら今度はコンパスの針の向くままに、あるいは空の星座を道標として、思い切ってダイナミックに航海し始めてみる。

 ひとたび慣れたなら、どこまでも往くことで航海技術、波の乗り方、風との付き合い方、海の広さ、遠くの陸地の存在、冒険する楽しさを認識し、新しい体験も蓄積される。異質なものとも出会い、自分の形がはっきりしてくるだろう。そこに楽しさや学びが生まれる。今までおぼろげになっていた自分の形がはっきりしてくるし、自分の可能性を見出すことができるんだなあ。
 はては全てを呑み込み、成長していく。

 だから、仮に今何者でなかったとしても、それは実は最強のカードでもある。何故ならばこれまでのものを捨て、これから出会うもの全てを呑み込んでいくことで何者にでもなれる、その可能性に満ち溢れているのだから。